飯舘村データブック0版からの改版

福島県の北東部、あぶくま高原に位置する高原農村地帯である福島県飯舘村。東日本大震災に伴う原発事故の影響で、放射線量が年間積算20mSvに達する恐れがあることから、震災一ヶ月後に住民全員の避難が指示されました。2017年3月末の避難指示解除(帰還困難区域を除く)にむけて、飯舘村は最終案となる第五次復興計画を村民向けに提示、帰還への準備が本格化しています。
弊社も参画する『飯舘村の未来を考えるためのデータブック』作成プロジェクトでは、東日本大震災から5年が経過する2016年3月『飯舘村の未来を考えるためのデータブック 0版』を作成しました。0版では主に村の過去・現在の基礎情報に注目、データの可視化を行いました。
0版の改訂版である1版では、村の復興の道しるべとなる第五次復興計画を元に、住民の問いや仮説をヒアリング実施。検証すべき項目立てを行いました。

データブックのスタンス

データブックはステークホルダーが集まり、歩み寄り、議論し、未来を語る場面で活用の活用を想定しています。
従来、立場が異なる方々の議論の場において、提示される情報の客観性欠如や、現実性のない要望による議論の停滞が見られました。そこに、第三者により分析・可視化された客観的データを提示することで、それらを根拠として課題をより自分ごととして理解し、建設的な議論を助けることを目的としています。

1版の概要

「復興計画編」と「基礎資料編」の2つの大テーマで構成されています。
復興計画編では前述したとおり、飯舘村復興計画『いいたてまでいな復興計画(第5版)ダイジェスト版』に掲載される取り組みに関わることを可視化しています。例えば、消防や救急の機能、暮らしに必要な交通・治安・交流・医療福祉、村の教育がどうなっているかなどの項目が並びます。
基礎資料編は主に0版のアップデートであり、村の人口や産業構成、復興の状況、帰還意向に応じた人口推計、村の財政にフォーカスを当て、飯舘村の過去・現在・未来にフォーカスを当てています。

データブックの活用の場『作戦会議』

現在、このデータブックを活用した飯舘村民とのワークショップ「飯舘村の未来を考える作戦会議」を各地で実施しています。
震災から6年経過することで村民の皆さんが置かれている状況は様々ですが、それらの背景を踏まえ、データで未来を語り合う場が生まれています。

データブックの今後

作戦会議を通じ、住民の皆様の今後を共に考える中で足りないデータが多数あること、それを深く感じさせられます。
また今後は、帰還が可能となるという村や村民にとって大きな状況の変化が発生します。
これからも変わりゆく状況の中で活用可能なデータを収め、村民の皆さんとの建設的な議論や判断の一助となるべく、データブックは今後も改訂を進めていく予定です。

プロジェクト担当
  • いいたてネットワーク
    住民意見の集約、行政との調整
  • 一般社団法人Bridge for Fukushima
    プロジェクト統括
  • 合同会社シェアード・エスイー
    データベース構築、データ調査、データ分析、可視化

全てのデータブックの確認は、いいたてネットワークWebサイトからお願いいたします。

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